閑古錐〜生涯挑戦主義(毎週木曜更新…の予定。)

禅を愛好する、某スーパー勤務おばちゃんの日々

「過去の自分」を、本で知る

きょうは休日なので、徹底的にのんびりしようと決め、夕食の献立を午前中に作り終えた。私は、休日の日は、できるだけ午前中に夕食作りを済ませてしまうことにしている。
料理作りが好きな人はそうではないだろうが、私にとっては夕食作りは「厄介事」なので、さっさと終わらせて心おきなく休日を満喫したいのだ。

先程ふと、居間の隅に長いこと置きっぱなしになっていた蓋付きの籐籠の中身を整理しようという気になって、数カ月ぶりに蓋を開けてみた。読みかけの本と読み終えた本を保管する籐籠だったのは記憶にあるが、どんな本が入っているかはすっかり忘れていた。
文庫本・単行本・古雑誌等、合計12冊入っていた。その中には、私が高校生の時(40年近く前・・・。)に受講していた通信教育「漫画通信教育講座」のテキストがあった。なぜこんなところに・・・? と自分でも可笑しくなった。

気恥ずかしいが、自分自身を改めて見つめ直すというのもいいかと、ここに本のタイトルを記しておくことにした。(雑誌は除く)

ジュリー&ジュリア ジュリー・パウエル 富永和子 訳

著者のジュリー・パウエルが、料理研究家・ジュリア・チャイルドのレシピを実際に作ってみる挑戦の日々を綴ったブログが評判を呼び、一躍時の人となったという実話。私は映画化されたのを先に観て原作本を読んでみたくなった。ブログ作成に興味をもち、自分もやってみたいと思うきっかけになった作品だった。(と、今になって思う。)
映画の方はワクワクしながら観て感銘を受けたが、原作本は読みかけ。

ちあきなおみに会いたい。 石田伸也 著

いつの間にか表舞台から姿を消した実力派歌手、「ちあきなおみ」について書かれた本。ちあきなおみ日本レコード大賞を受賞した当時、私はまだ小学生だったので、彼女の本当の全盛期というのは知らない。この文庫本は2012年の初刷なので、たぶんこの頃に私はちあきなおみの歌、「雨に濡れた慕情」をなにかで聴いて感動したのがきっかけで、この本を買ったのだった。

これは読み終えている。

実年齢より20歳若返る!生活術 南雲吉則 著

この本のタイトルを記すのが最も気恥ずかしい・・・。タイトルにひかれて読んでみたものの、私には実行が困難な生活術なのを知り、読んだだけで終わった本。

心屋仁之助のあなたは「このため」に生まれてきた! 心屋仁之助 著

人生の目的 自分の探し方、見つけ方 本田健 著

この頃から、「答え」を探していた。そして、今も探している・・・。

成功している人は、なぜ神社に行くのか? 八木龍平 著 

この本で北海道内で唯一紹介されている神社、小樽市の「龍宮神社」に私は実際に行ってきた。第92代総理大臣の麻生太郎が参拝に訪れているそう。「成功している」かはともかく、良くも悪くも長きに渡って強い影響力をもち続けている人物なことは確かだ。

あたりまえのことをバカになってちゃんとやる 小宮一慶 著
典型的な自己啓発本。この本の新聞広告の切り抜きが、本の最終ページに挟まれていた。広告を見てひかれて買った本。広告と本の帯に、「このABCを実践すれば、誰でも成功できます。」とある。ちなみにABCとは、本のタイトルの頭文字からきている。「あたりまえ」(A)「バカ」(B)「ちゃんと」(C)。
これの前に記した本、「成功しているひとは、なぜ神社に行くのか?」もそうだが、とにかく私という人間は、「成功したい!」という願望を持っているのだなということがわかる。それはわかるが、私が求めている「成功」とは、一体どんな状態を指すのか? という疑問がわいた。自分のことなのに・・・。この際、しっかり考えてみなければ。もはやいいトシになったのだから・・・。

小さなお店、はじめました SPECIAL  竹村真奈 編著

実在する小規模店(個人経営)数店を写真付きで紹介すると共に、開店に至るまでの体験談を店主に取材し、巻末には開業資金や売上目標のたて方等、専門的な知識も載っていて、お店の開業したい人に向けた参考書的な構成になっている。これは古書店で目に留まって買った本。この頃、まさに私は「小さなお店をはじめる」ことに憧れていた。
2010年9月に初版発行となっているから、今からちょうど十年前の本だ。本に載っている店の中で今も残っているのは、はたして何件あるのだろうか? 更に、予想もつかなかったこのご時世だ。(新型コロナ感染拡大)念願の「自分の店」を手に入れたものの、コロナの影響で閉店を余儀なくされた人も多くいるに違いない。

これからは、店舗を構えないで営業する形態が増えてくるのではないだろうか。私も、もし今後「自分のお店」をもつとしたら、「バーチャル店舗」的なものを目指すことになるだろう。

過去に自分が手にした本によって、かつて自分が何を考えていたのかを知ることができた。これらは今でも興味をひかれる本が大半なので、再び読んでみようと思う。(こうして、未読の本が部屋にますます増えてゆくのだが・・・。)