閑古錐〜生涯挑戦主義(毎週木曜更新…の予定。)

禅を愛好する、某スーパー勤務おばちゃんの日々

今年の雪まつり

昨日から札幌雪まつりが開催されている。
今年の雪まつりは、世界規模での新型肺炎感染拡大の影響で、例年よりも見物客は少ないようだ。が、別の視点で考えれば、今年は大混雑で雪像が見づらいということがなく、ゆったりと落ち着いて見物できるということだ。

私は札幌市民なので、雪まつり会場には簡単に行けるのだが、これまでわざわざ観に行く事は殆ど無かった。それでも、今年はアニメ「サザエさん」の雪像があるので、久々に観に行こうかと考えていたのだが・・・。
昨日、テレビでそのサザエさん雪像が紹介されている映像を観たので、『もう観たからいいか。』という気になってしまった。雪にしても、物心ついた時からさんざんイヤになる程見てきたから、何の感動もない。雪に馴染みがない人が観るからこそ、「あの巨大な像が、全部雪を使って制作されているとは!!」と、より感動が味わえるといえる。


白馬蘆花に入る(はくばろかにいる) 

蘆花とは芦の花のことで、秋に多くの白い花をつける。白い馬がその芦の花の中に入り、見分けがつかなくなる様子。
同じに見えても見る人によって違ってくる、といったような意味。
同じ雪像を見ても、感動の度合いは人によって違う。
私とて、雪像を見て全く感動しないという訳ではない。でも、雪像を見て歓声をあげている人々や、夢中で雪像の写真を撮影しまくっている人々と比べれば明らかに感動の度合いは低いだろう。
それが良いか良くないかというのは問題ではない。誰もが同じ熱量で感動しなければならないという事はないのだし、そもそも別の人格なのだからそれは不可能だ。
自分は自分、他人は他人。
自分には自分の感動があるだけだ。