閑古錐〜生涯挑戦主義(毎週木曜更新…の予定。)

禅を愛好する、某スーパー勤務おばちゃんの日々

「女性の生き方」考

テレビのバラエティ番組で、「筋トレ」に励む女性の特集を観た。
20代前半の女性と30代後半の女性の二人の日常を番組で密着取材していた。
お二人共素晴らしい筋肉の持ち主で、それでいて極端にムキムキというのではなく、均整のとれた美しいプロポーションだった。ジム通いで熱心に筋トレに励んでいる成果なのだそうだが、そのジム通いに、共に月々数万円もつぎ込んでいるというので驚いた。

20代女性の方は独身なので収入を自分の為に自由に使えるのだろうが、30代女性の方は既婚で、しかも二人の子持ちだった。本人は働いていて高給取りの職種であったが、番組で紹介されているその女性の日常は、私からすると呆気にとられることの連続だった。
働きながら二人の男児の子育てをし、料理は夫と子供の分と自分用(体型を保つ為の特別メニュー)の二種類を毎日自分で調理して作っているという。

 バラエティ番組なので、多少の演出はあるのかもしれないが、一般の同世代の女性の日常とはあまりにもかけ離れ過ぎている。(・・・と思いたい。)
この番組を観てふと思ったのだが、バラエティ番組で取材される女性というのは、極端にストイックか、極端にだらしない(汚部屋の住人といった類の)かの両極端なような気がする。
もっとも、そういう、視聴者が驚いて画面に釘付けになるような要素がないと視聴率が取れないからだろう。こういうバラエティ番組は、真面目に観て内容を鵜呑みにすることなく、「珍しい希少な生物を鑑賞する」とでもいったスタンスで観るべきものなのかもしれない。

とはいえ、高収入の仕事をしつつ子育ても家事も手抜きせず、筋トレで素晴らしいプロポーションを保っている、と番組内で紹介されていた女性を観て、「それに比べて私は・・・。」と、少しばかり情けない気持ちになったのも確かだ。
そんな私を励ましてくれる禅語は・・・。

宇宙無双日 乾坤只一人(うちゅうにそうじつなく けんこんただいちにん)
宇宙無双日とは、宇宙に太陽は二つないということで、乾坤とは、天と地の意味。
乾坤只一人とは、天と地の間に自分はただ一人しかいないということ。
太陽が二つ無いように、私という人間もただ一人しかいない。誰でもない。私は只一人。
女性の生き方は数々あれど、私は私。自分に自信をもって生きていこう。