閑古錐〜生涯挑戦主義(毎週木曜更新…の予定。)

禅を愛好する、某スーパー勤務おばちゃんの日々

書店の楽しさ

図書カードを貰ったので、欲しかった本を買おうと書店に行った。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大の騒ぎで外出を躊躇する傾向になっているが、他にも支払い等の用事があったので、抗菌スプレーを吹き付けたマスクをしっかり装着して出掛けた。
今回の騒ぎが起こる前に箱入りマスクと抗菌スプレーを買ってあったので今のところマスクには不自由していない。
気のせいか、街は普段よりも人が少ないような印象を受けた。感染を警戒して外出を控えている人が多いのだろうか。殆どの人々がマスクをしていた。店の従業員もほぼ全員マスクをしている。
目的の用事を済ませ、最後に書店に行った。いつものことながら、書店に足を踏み入れるだけでワクワクする。

表紙の写真が素敵で気になっていた本を手に取ってみた。図書カードがあるので、この機会に購入しようかと思ったが、値段が2000円以上もしていて驚いた。一冊の本に2000円も費やすのはちょっと・・・。翻訳本だったが、翻訳ものというのはとにかく高価な本が多いと感じる。翻訳者に支払う翻訳料や出版の権利を獲得する費用などが上乗せされているのだろうか?
中身をチラッと読んでみたら、それほど心ひかれるものがなかったので、買うのはやめた。
2000円あったら、文庫本が何冊か買えるしなぁ・・・。と考えて、文庫本のコーナーに移動した。

平積みになっている新刊を物色していたら、派遣社員あすみの家計簿」というタイトルの表紙に目がとまった。作者は青木祐子さん。あの「これは経費で落ちません!」の著者だ。これは面白そうだと中身をチラッと読んでみたら、やはりひきつけられる。まだ読んでいない本が自宅にあるのだが、購入してしまった。衝動買いだ。けれど、帰宅したらすぐに読みたいと思ったほどだった。こういう本に出会ったのは久しぶりかもしれない。

そのあと、文庫本の隣のコミックエッセイのコーナーをちょっと眺めてみた。すべての本がビニールで覆われているので中身を見ることができない。立ち読み防止策だろう。これは表紙で判断するしかない。買うつもりはなかったが、コミックエッセイの本の数の多さには改めて驚かされた。「コミックエッセイ」という分野の本はいつの間にかすっかり確立されているんだなぁと感じた。
それにしても、これだけ膨大な数のコミックエッセイの本の中で、どれだけの作者が生き残れるのだろうか? とふと思った。

一期一会(いちごいちえ)
きょうの出会いはただ一度限り。
書店にある膨大な数の本は、殆どが私とは只一度限りの出会いだ。特にこれを買うと決めずに書店に行き、その中から「これは!」と目にとまって購入した本は、私にとってよほど縁がある本なのだと思う。(購入して読んでみたら大ハズレだった、という残念なこともたまにはあるが。)
そういう期待をもって書店内を巡ることは本当に楽しい。