閑古錐〜生涯挑戦主義(毎週木曜更新…の予定。)

禅を愛好する、某スーパー勤務おばちゃんの日々

「苦手な人」とのつきあい方

私は現在の職場のスーパーでの仕事に就くまでに、いくつかの職場を経てきたが、どの職場でも必ず一人は「苦手な人(同僚)」がいた。そんなこと、当たり前じゃないかと言ってしまえばそれまでだが、誰しも、どうにも受け入れ難い人物というのがいるのではないだろうか。べつにその人がとりわけ性格が悪いとか、自分に対して嫌がらせをしてくるという訳ではなくてもだ。要するに、「ウマが合わない」とでもいったところか。

私の「苦手な人(同僚)」、Aさんとしておこう。職場の同僚女性Aさんは、勤続年数が長い大ベテランで、私と同年輩(たぶん。)だ。私はAさんと同じ売り場で作業しているのだが、私はAさんとは仕事以外の話をしたことがない。出来ないのだ。他の同僚とは他愛のない話や冗談で笑って話せるのだが、Aさんとだけは無理だ。ヘタに冗談を言おうものならスベリまくって気まずくなりそうで面倒なので、仕事で必要な会話だけにしている。
正直、仕事のシフトでAさんが休みの日は、開放感といったようなものを覚える位だ。
とはいえ、Aさんが辞めるようなことがあっては困る。Aさんの、妥協を許さない仕事ぶりは、私が仕事をする上での緊張感をもたらしてくれ、適度な刺激になっていることもまた確かなのだ。
Aさんの言動には、私がカチンとくることがしばしばあるのだが、その度に私は、

「私は職場に友達をつくりに来ている訳ではない。」
と心の中で言い聞かせている。

「給料は、我慢料。」
という言葉を、私が仕事をする上で座右の銘にしている。歌手で俳優の美輪明宏さんの言葉だったように記憶している。

和敬静寂(わけいせいじゃく)

という禅語がある。
「和」の心で相手を認めれば、「敬」(うやまう)の気持ちになり、心「清」らかになって悩みや迷いがなり、「寂」の境地になる。といった意味に私は解釈した。

こういう風に接することができたら、「苦手な人」という意識は無くなるのかもしれないのだが・・・。
凡人の私には、なかなか難しい。