閑古錐〜生涯挑戦主義(毎週木曜更新…の予定。)

禅を愛好する、某スーパー勤務おばちゃんの日々

一大事

新型コロナウイルス感染拡大に関して7都府県が緊急事態宣言対象地域になった。北海道は今回は対象地域外だったが、感染者はこのところ再び増加しているので安心は出来ない。

全国的に緊張感が漂う中で、自分には今のところ体調に変わりはないことをつくづく有難く感じる。毎朝起床する度に、熱がある感じがしないか、喉の痛みはないか、味覚・嗅覚に異変はないかと確認しては、異常がないことに安堵する毎日だ。一体いつこの不安から開放されるのだろうかと暗い気持ちになる。
それでも、私はまだ仕事があるので、出勤して忙しく立ち働くことで気を紛らわせているが、さまざまな事情で自宅に篭もることを余儀なくされている人々は本当に辛い毎日だろう。

イベント等が続々と休止・延期になっている中、司法試験が延期になるという新聞記事を見た。それを見てふと思ったのだが、6月の日商簿記検定試験は予定通り行われるのだろうか?
11月の試験は?
私は、6月の試験は準備不足なので受験しないが、11月の試験を、出来れば受験したいと思っている。けれど、新型コロナ感染がいつ終息するか全く見通しがたたない現在の状況では、試験が中止・延期になっても不思議ではない。
昨年の今頃は、いつ桜を見に行こうかと考えていた。
想像もしていなかったウイルスの感染拡大。まったく一大事だ。

「一大事」は、ただならぬ事、重大な事態・事件という意味で使われる言葉だが、仏教用語でもある。

きょうの禅語。
一大事(いちだいじ)
「生(しょう)を明(あき)らめ死を明らむは仏家一大事の因縁なり」(道元禅師)

「一大事」とは、仏法における最も大切なことを指す、という意味だという。私は凡人そのもので何の修行もしていないが、
生とは? 死とは? いつか死を迎える時までに私はどう生きるべきか?
このことを自分に問いかけながら生きなければと思うきょうこの頃だ。