閑古錐〜生涯挑戦主義(毎週木曜更新…の予定。)

禅を愛好する、某スーパー勤務おばちゃんの日々

今年の初出勤

昨日は、今年最初の出勤日だった。
開店時間が通常より1時間遅いので、私も普段より1時間遅い出勤。他部門の従業員は既に出勤して作業している人が数人いた。一人一人に、今年もよろしくお願いしますのご挨拶。
今年の仕事始めとして、まずは挨拶を抜かりなくしなければ。

職場で挨拶をする度に私の頭をよぎる出来事がある。
今の職場で働き始めて間もない頃。私は仕事を憶えるのに必死で、気持ちにゆとりがなく緊張しっ放しの毎日だった。そんなある日の朝、私は、誰かが私に挨拶をしたのを聞き逃したらしい。

「らしい。」というのは、翌日、私は同じ部門の先輩女性から、「昨日の朝、〇〇(私の名)さんに挨拶をしたのに無視されたって言ってる人がいたらしいよ。挨拶は基本なんだから、ちゃんとしなさいよ!」と強い口調で注意された。

内心、「へ?」と呆然としたが、素直にお詫びするしかなかった。無視されたと言っていた人が誰なのかはその先輩は言わなかったので、誰ですかと聞いたら、「さあ? そんな話を聞いただけだから・・・。」と曖昧な返事だった。
私としては、新参者の身でもあり、誰かれなく挨拶はしていたつもりだったのだが、その時は、作業に集中する余り、たまたま聞き逃したのだろう。私には全く悪気は無かったにせよ、相手が不愉快な思いをしたのは確かなので、申し訳なく思った。
が、一方、だからといって、それを他人にわざわざ話すのはどうなのよ?とも思った。「今度新しく入ってきた〇〇(私)って人、私が挨拶してるのに知らんぷりしたのよ。失礼(あるいは生意気)な人だと思わない?」ってな風に言ったのだろうかと想像した。

「アタシに挨拶がないって、どういうことだよ?」って、アンタはスケバン(古い!)かい?

と、極端な想像までしてしまった。


その後、しばらく、周囲の同僚に、私が挨拶を無視してしまった人が誰なのか、それとなく探ってみたが、結局わからずじまいだった。
以来、作業をしながら常に耳も緊張して、挨拶を聞き逃すまいとし、私自身も、それまでより一層、「自分から率先して挨拶」を心がけるようになった。

「女の職場」「女の世界」なので、常に「私は誰にも悪意を持っていませんよ〜。」オーラを放っていなければ。べつにイイ子(おばさん)ぶるつもりはないが、他人の悪口は口が裂けても言わないというのが私の流儀だ。悪口を言うと、それはいずれ必ず自分に返ってくると思っているからだ。

挨拶についても、思うことがある。私は相手から返事が返ってこなくとも挨拶は必ずするよう心がけている。その方が、相手から挨拶が返ってこないことよりも後味が悪くないからだ。